憩室炎外来患者への抗菌薬療法2種を比較

米国の民間保険加入者とメディケア受給者の保険請求データを基に、憩室炎の外来患者に用いるメトロニダゾール＋フルオロキノロン系抗菌薬薬併用とアモキシシリン・クラブラン酸配合剤の有効性と有害性をコホート研究2件で比較した。 その結果、MarketScanを用いて抽出したメトロニダゾール＋フルオロキノロン系抗菌薬併用新規使用者（10万6361例）とアモキシシリン・クラブラン酸配合剤新規使用者（1万3160例）で、1年間の入院（リスク差0.1％ポイント）と緊急手術（同0.0％ポイント）、3年間の待機的手術（同0.2％ポイント）、1年間のクロストリディオイデス・ディフィシル感染症（CDI、同0.0％ポイント）のリスクに差はなかった。メディケアのメトロニダゾール＋フルオロキノロン系抗菌薬併用新規使用者（1万7639例）とアモキシシリン・クラブラン酸配合剤新規使用者（2709例）で、1年間の入院（同0.1％ポイント）と緊急手術（同－0.2％ポイント）、3年間の待機的手術（同－0.3％ポイント）のリスクに差はなく、1年間のCDIリスクはアモキシシリン・クラブラン酸配合剤よりメトロニダゾール＋フルオロキ...