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頭頸部がん患者の脳転移発生状況と治療転帰

2021年3月14日  The Laryngoscope

米National Cancer Database(NCDB)に登録された2010-15年の頭頸部がん(HNC)新規診断患者46万5925例(年齢中央値62.0歳)を対象に、診断時の脳転移発生率および治療転帰を検討した。 その結果、転移が見つかった1万4583例のうち440例が診断時に脳転移を呈していた。脳転移発生率が最も高かったHNCの解剖学的部位は鼻咽頭NOS(13.2%)、耳下腺(10.9%)だった。生存期間中央値は7.1カ月だった。脳転移ありの予測因子は、単変量解析では骨、肝臓または肺への、多変量解析では骨または肺への遠隔転移だった。高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性は脳転移の確率低下と関連した。放射線療法施行患者の生存期間中央値は8.4カ月、多剤化学療法施行患者では11.7カ月だった。初回療法としての免疫療法は生存期間中央値に影響しなかった。放射線療法施行率は62.7%、化学療法施行率は50.2%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Com...