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大動脈弁置換、2年転帰もTAVRが良好

2021年3月17日  Journal of the American College of Cardiology

低リスク大動脈弁狭窄患者を対象としたSAPIEN 3弁の安全性と有効性(PARTNER 3)試験で、手術リスクが低い重症大動脈弁狭窄患者1000例(胸部外科学会の平均スコア1.9%、平均73歳)を対象に、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)と手術の臨床転帰を比較した。 その結果、主要評価項目に規定とした2年後の死亡、脳卒中または再入院の発生率はTAVR後の方が手術後よりも有意に低かった(11.5% vs. 17.4%、ハザード比0.63、95%CI 0.45-0.88、P=0.007)。1年時はTAVR群の方が優位だった死亡と脳卒中の手術群との差は、2年時には有意差がなくなった(死亡:TAVR 2.4% vs.手術3.2%、P=0.47。脳卒中:TAVR 2.4% vs.手術3.6%、P=0.28)。2年時の弁血栓症発症率は、TAVR後(2.6%)の方が手術後(0.7%、3件、P=0.02)より高かったが、疾患別健康状態は2年間にわたってTAVR後の方が手術後より良好だった。2年後の心エコー所見は両群ともにほぼ同じだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集していま...