1回の頭部外傷でも認知症リスク上昇

頭部外傷と認知症リスクとの関連を地域在住者の前向きコホート研究で検討。Atherosclerosis Risk in Communities（ARIC）研究の参加者1万4376例（調査開始時の平均年齢54歳、女性56％、黒人27％、頭部外傷経験者24％）を25年間追跡調査した。 その結果、頭部外傷に認知症リスクとの関連が認められ（ハザード比1.44、95％CI 1.3-1.57）、頭部外傷が多いほど認知症リスクが上昇した（頭部外傷1回：ハザード比1.25、95％CI 1.13-1.39、頭部外傷2回以上：同2.14、1.86-2.46）。女性（同1.69、1.51-1.90）の方が男性（同1.15、1.00-1.32）よりも関連が強く（交互作用のP＜0.001）、白人（同1.55、1.40-1.72）の方が黒人（同1.22、1.02-1.45）よりも関連が強かった（交互作用のP＝0.008）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異...