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思春期うつ病、ケタミン単回静注で症状軽減

2021年3月21日  American Journal of Psychiatry

小児うつ病評価尺度改訂版スコア40超で抗うつ薬使用歴がある13-17歳の大うつ病性障害患者17例を対象に、ケタミン単回静注投与の安全性および有効性を無作為化クロスオーバー臨床試験で検討。活性プラセボとしてミダゾラムを使用した。 その結果、静注投与後24時間時のMontgomery-Åsbergうつ病評価尺度(MADRS)平均スコアはケタミン15.44、ミダゾラム24.13となり(平均差-8.69)、ケタミンでうつ病症状が有意に抑制された(df=15、効果量0.78)。MADRSで評価したケタミンの治療効果は投与14日後も維持されていた。投与後3日間に治療反応が見られた患者の割合は、ケタミンの方がミダゾラムよりも有意に高かった(76% vs. 35%)。ケタミンに一過性の自己制限的(self-limited)解離症状との関連が見られたが、重篤な有害事象は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採...