後大脳動脈P2/P3部血管閉塞の血管内治療は安全

欧州、米国およびアジアの脳卒中センター23施設で、後大脳動脈（PCA）の遠位部中血管閉塞（DMVO）による脳卒中患者184例（年齢中央値74歳、女性51.6％）を対象に、機械的血栓除去術の転帰を症例対照研究で検討（TOPMOST試験）。149例でPCA領域のP2部、35例ではP3部にDMVOを認めた。 傾向スコアでマッチさせた機械的血栓除去群と静脈内血栓溶解（IVT）併用を問わない標準的内科治療群（各群92例）を比較した結果、退院時の米国国立衛生研究所脳卒中尺度（NIHSS）スコアのベースラインからの改善度は機械的血栓除去群－3.9、内科治療群－2.4だった（平均差－1.5、P＝0.06）。入院時のNIHSSスコアが10点以上（同－5.6、P＝0.04）およびIVT非併用内科治療（同－3.0、P＝0.005）の患者では、機械的血栓除去術の有意な治療効果が見られた。症候性頭蓋内出血発生率は両群ともに4.3％だった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・...