ACL断裂、早期再建で2年後のIKDCスコアが有意に改善
2021年3月23日
British Medical Journal
前十字靭帯(ACL)断裂急性期の患者(18-65歳)を対象に、ACL早期再建術とリハビリ+3カ月後以降の任意の遅延ACL再建術を多施設共同非盲検並行群間無作為化比較試験(COMPARE試験)で比較。3、6、9、12、24カ月時の症状、膝機能、スポーツへの復帰を国際膝記録委員会(IKDC、最高スコア100点)スコアを用いて評価した。 167例(平均年齢31.3歳、女性40%)を組み入れ(早期再建術群85例、リハビリ+遅延再建術群82例)、163例(98%)が試験を完了した。リハビリ+遅延再建術群では、追跡調査期間中に41例(50%)が再建術を受けた。24カ月後、早期再建術群の方がIKDCスコア改善度が有意に良好だった(P=0.026)が、臨床的な意義は認められなかった(84.7点 vs 79.4点、群間差5.3点、95%CI 0.6-9.9)。IKDCスコアは、3カ月後ではリハビリ+遅延再建術群の方が有意に良好で(群間差-9.3点、同-14.6--4.0、P=0.002)、9カ月後では早期再建術群の方が改善したが、12カ月後には群間差は小さくなった。追跡期間中、早期再建術群の4例、リハ...
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