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テノホビルアラフェナミドに変更でHIV陽性者の体重増加

2021年3月27日  Annals of Internal Medicine

抗レトロウイルス療法(ART)を6カ月以上実施している成人HIV陽性者4375例(年齢中央値50歳、女性25.9%、51.7%がBMI標準値)を対象に、ARTに用いる薬剤をテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)からテノホビルアラフェナミド(TAF)へ変更した場合の体重および脂質の変化と過体重・肥満の発生をコホート研究で検討。 3484例(79.6%)がTDFからTAFへ変更し、891例(20.4%)がTDFを継続した。18カ月後、変更群と継続群の補正後平均体重がそれぞれ1.7kgおよび0.7kg増加した(群間差1.1kg、0.7-1.4)。変更群の13.8%、継続群の8.4%が、BMI標準値から過体重・肥満になった(差5.4%ポイント、95%CI 2.1-8.8)。変更群では、補正後平均総コレステロール(0.25mmol/L、9.5mg/dL)、高比重リポ蛋白コレステロール(HDL)(0.05mmol/L、1.9mg/dL)、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL)(0.12mmol/L、4.7mg/dL)およびトリグリセリド(0.18mmol/L、16.1mg/dL)が増加した...