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中等症以上のアトピー性皮膚炎がabrocitinibで改善

2021年4月1日  New England Journal of Medicine

アトピー性皮膚炎の治療に用いる経口ヤヌスキナーゼ1(JAK1)阻害薬abrocitinibの効果を第III相二重盲検試験で検討。外用薬無効または全身療法を要するアトピー性皮膚炎患者838例をabrocitinib 200mg群、同100mg群、デュピルマブ群、プラセボ群に(2対2対2対1の割合で)無作為に割り付けた(全例に外用薬を併用)。主要評価項目は、12週時の医師による全般的評価(IGA)の改善(IGAスコア2点以上の改善と定義)および湿疹面積・重症度指数(EASI)の75%以上の改善(EASI-75)とした。 その結果、12週時にIGAが改善した患者の割合は、abrocitinib 200mg群48.4%、同100mg群36.6%、デュピルマブ群36.5%、プラセボ群14.0%で(プラセボと比較したabrocitinib投与2群のP<0.001)、12週時のEASI-75達成率は、それぞれ70.3%、58.7%、58.1%、27.1%だった(プラセボと比較したabrocitinib投与2群のP<0.001)。abrocitinib 200mg群は2週時のそう痒改善でデュピルマブ...