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ハチ毒免疫療法中の降圧薬で全身性有害事象増えず

2021年4月5日  Allergy

全身性の重篤な昆虫刺傷反応(SSR)既往のあるハチ毒免疫療法(VIT)実施中の患者1342例を対象に、β遮断薬およびACE阻害薬使用が全身性有害事象(AE)発現率に及ぼす影響を前向き観察試験で検討。降圧薬使用率は27.2%で、内訳はβ遮断薬10.4%、ACE阻害薬11.9%、両薬使用5.0%だった。 その結果、VIT実施中の全身性AE発現率は降圧薬使用群5.6%、非使用群7.4%だった(オッズ比0.74、95%CI 0.43-1.22、P=0.25)。β遮断薬やACE阻害薬の使用による初発刺傷反応の重症度への影響は認められなかった(同1.14、0.89-1.46、P=0.29)。210例(17.7%)でVIT実施中に再刺傷が発生し、そのうち191例(91.0%)が刺傷への耐性を示し、全身症状は見られなかった。VITが失敗した19例中4例がβ遮断薬を使用していたが、ACE阻害薬の使用者はいなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスと...