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心疾患の危険因子、癌リスクとも関連

2021年4月19日  Journal of the American College of Cardiology

フラミンガム心臓研究とPREVEND(Prevention of Renal and Vascular End-Stage Disease)研究の参加者2万305例を前向きに追跡し、標準的な心血管疾患(CVD)危険因子、CVDバイオマーカー、既存のCVD、理想的な心血管の健康指標と将来のがん発症との関連を検討した。 その結果、中央値15.0年の追跡期間中に2548例ががんを発症した。従来のCVD危険因子(年齢、性別、喫煙状況)にがんとの独立の関連が認められた(いずれもP<0.001)。推定10年アテローム動脈硬化性心血管疾患リスク(リスク5%増加当たりのハザード比1.16、95%CI 1.14-1.17、P<0.001)とナトリウム利尿ペプチド値(最高三分位群の最低三分位群に対するハザード比1.40、1.03-1.91、P=0.035)もがんとの関連が認められた。心血管の健康が理想的(米国心臓協会のLife’s Simple 7心血管健康スコア1ポイント増加当たりのハザード比0.95、0.92-0.99、P=0.009)な状態だとがんリスクが低下した。 この記事への読者の皆様(医師)...