1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 看護師の自殺率は一般集団より高い

看護師の自殺率は一般集団より高い

2021年4月23日  JAMA Psychiatry

米国で、看護師と医師の自殺率とその特徴を検討すべく、後ろ向きコホート研究を実施。2007-18年に全米暴力死報告制度(National Violent Death Reporting System)で報告されたデータを用いて、看護師、医師、一般集団(年齢30歳以上)の労働人口10万人当たりの自殺率を比較した。 その結果、看護師2374人(女性80.5%、平均年齢52.8歳)、医師857人(男性84.4%、同59.8歳)、一般集団15万6141人(男性77.8%、同53.1歳)の自殺が報告された。全体では、看護師の自殺率は一般集団よりも高かった(性別で調整した労働人口10万人当たりの自殺率23.8 vs. 20.1、相対リスク1.18、95%CI 1.03-1.36)。労働人口10万人当たりの女性の自殺率は、看護師17.1 vs. 一般集団8.6だった。性別でみると、医師の自殺率は、2011-12年の女性医師(11.7 vs. 一般集団7.5、P=0.04)以外に一般集団との有意差はなかった。臨床従事者は一般集団よりも毒物使用率が高かった(例:看護師24.9% vs. 一般集団16.8...