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免疫チェックポイント阻害薬治療がん患者はVTEリスク高い

2021年4月27日  専門誌ピックアップ

2015-18年にウィーン医科大学で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による治療を受けたがん患者672例(悪性黒色腫30.4%、非小細胞肺がん24.1%、IV期のがん86%)を対象に、静脈血栓塞栓症(VTE)および動脈血栓塞栓症(ATE)のリスクを後ろ向きカルテレビューで検討した。 その結果、中央値8.5カ月の追跡でVTEが47件、ATEが9件確認された。累積発症率はVTEが12.9%、ATEが1.8%だった。VTE発症は死亡率増加と関連した[遷移ハザード比(transition hazard ratio)3.09、95%CI 2.07-4.60]。VTE既往歴がVTE発症を予測し(部分分布ハザード比3.69、95%CI 2.00-6.81)、遠隔転移がVTEリスクと非有意な関連を示した(同1.71、0.62-4.73)。VTE発症率は、がん種間および免疫チェックポイント阻害薬間で同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは...