局所進行直腸がん、NAC前FOLFIRINOXでDFS改善

cT3またはcT4 M0直腸腺がん患者461例（18-75歳）を対象に、術前化学放射線療法前の術前補助化学療法（NAC）による遠隔再発リスク低下効果を第III相非盲検無作為化試験で検討（UNICANCER-PRODIGE 23試験）。230例を標準治療群（化学放射線療法、直腸間膜全切除術、術後補助化学療法）、231例をNAC群（FOLFIRINOX療法＋標準治療）に割り付けた。 その結果、中央値46.5カ月の追跡で、3年無病生存率（DFS）はNAC群76％、標準治療群69％だった（層別ハザード比0.69、95％CI 0.49-0.97、P＝0.034）。重篤な有害事象は治療期間全体でNAC群231例中63例（27％）、標準治療群230例中50例（22％）に発現し（P＝0.167）、術後補助療法中にそれぞれ163例中18例（11％）、158例中36例（23％）に発現した（P＝0.0049）。NAC群226例中1例（1％未満）、標準治療群227例中2例（1％）が治療のため死亡した。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名で...