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祖父母や親のうつ病既往歴があると子の精神疾患リスクが上昇

2021年4月29日  JAMA Psychiatry

米国のAdolescent Brain Cognitive Development(ABCD)研究のデータ(1万1200例、女性47.8%、平均年齢9.9歳)を解析し、祖父母世代(G1)と親世代(G2)のうつ病既往歴と子世代(G3)の生涯のうつ病リスクとの関連を検討した。一般化推定方程式モデルおよび記述的解析にABCD研究のサンプリング重み付けを用いて、GI、G2のうつ病既往歴(あり:+、なし:-)を基に、リスクを(1)G1-/G2-、(2)G1+/G2-、(3)G1-/G2+、(4)G1+/G2+に分類した。 その結果、父母の報告によれば、子の重み付きうつ病有病率は、G1-/G2-で3.8%(95%CI、3.2-4.3)、G1+/G2-で5.5%(同4.3-7.1)、G1-/G2+で10.4%(同8.6-12.6)、G1+/G2+で13.3%(同11.6-15.2)だった(コクランアーミテージの傾向=243.77、P<0.001)。子の重み付き自殺行動有病率は、G1-/G2-の子5.0%(同4.5-5.6)、G1+/G2-で7.2%(同5.8-8.9)、G1-/G2+で12.1%(...