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2型糖尿病発症年齢が低いほど認知症リスクが高い

2021年5月7日  Journal of the American Medical Association

英国の前向きコホート研究で、2型糖尿病発症年齢が低いほど認知症発症との関連が強まるかを検討。ホワイトホールII前向きコホート(1985-1988年に設定、参加者1万95例、男性67.3%、1985-1988年の年齢35-55歳)を中央値31.7年間追跡し、データを電子診療録とひも付けた。 その結果、糖尿病1710件、認知症639件が確認された。1000人年当たりの認知症発症率は、70歳時に糖尿病がなかった参加者で8.9、過去5年以内に糖尿病を発症した参加者で10.0、6-10年前の発症で13.0、10年以上前の発症で18.3だった。多変量補正解析で、認知症のハザード比は、70歳時に糖尿病のなかった参加者と比べ、10年以上前の糖尿病発症で2.12(95%CI 1.50-3.00)、6-10年前の発症で1.49(同0.95-2.32)、過去5年以内の発症で1.11(同0.70-1.76)だった。線形傾向検定から、2型糖尿病発症年齢と認知症に段階的関連があることが示された(P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメント...