COVID-19妊婦は死亡や合併症のリスクが高い

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に罹患した妊婦と出生児の罹病率と死亡率を18カ国43施設が参加したコホート研究で評価。COVID-19妊婦1例につき同時期の非COVID-19妊婦2例を登録して比較した。 COVID-19妊婦706例、非COVID-19妊婦1424例を登録した（平均30.2歳）。COVID-19妊婦323例（48.6％）、非COVID-19妊婦554例（40.2％）が妊娠初期に過体重だった。COVID-19の診断を受けた妊婦は、妊娠高血圧腎症・子癇（相対リスク1.76、95％CI 1.27-2.43）、重度の感染症（同3.38、1.63-7.01）、ICU入室（同5.04、3.13-8.10）、母体死亡（同22.3、2.88-172）、早産（同1.59、1.30-1.94）、医学的介入を要する早産（同1.97、1.56-2.51）、重度新生児罹病率（同2.66、1.69-4.18）、重度周産期罹病/死亡率（同2.14、1.66-2.75）のリスクが高かった。 発熱と息切れ（いずれも持続時間問わず）があると、母体の重度合併症（同2.56、1.92-3.40）...