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リラグルチド+運動が肥満者の減量維持に有効

2021年5月15日  New England Journal of Medicine

糖尿病がない肥満成人(BMI 32-43)の健康的な減量維持に有効な方法を無作為化プラセボ対照試験で検討。8週間の低カロリー食の後、被験者195例を運動+プラセボ(運動群)、リラグルチド(1日3.0mg投与)+日常活動(リラグルチド群)、運動+リラグルチド投与の併用(併用群)、プラセボ+日常活動(プラセボ群)に無作為に割り付けた。主要評価項目は、無作為化から治療期間終了時までの体重変化量とし、体脂肪率の変化量を副次的評価項目とした。 プラセボと比較した1年後の体重減少量の差は、運動群-4.1kg(P=0.03)、リラグルチド群-6.8kg(P<0.001)、併用群-9.5kg(P<0.001)だった。併用群は運動群より体重減少量が大きかったが(差-5.4kg、P=0.004)、リラグルチド群とは有意差がなかった(同-2.7kg、P=0.13)。体脂肪率の低下は併用群が3.9%ポイントで、運動群(-1.7%ポイント、P=0.02)とリラグルチド群(-1.9%ポイント、P=0.009)の約2倍だった。リラグルチド群の方が併用群よりも心拍数と胆石症の増加が高頻度に認められた。 この記事への...