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MitraClip留置後のMVG高値、転帰に悪影響なし

2021年5月24日  Journal of the American College of Cardiology

重度の二次性僧帽弁閉鎖不全症合併心不全を検討したCOAPT試験でMitraClipを留置した患者の平均僧帽弁圧較差(mitral valve gradient:MVG)と臨床転帰の関連を検討。250例を退院時のMVGにより第1-4四分位群に分類した。 その結果、四分位群間で2年時の全死因死亡または心不全による入院の複合発生率に差はなく(第1-4四分位群で順に43.2%、49.2%、40.6%、40.9%、P=0.80)、ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類、カンザスシティ心筋症質問票スコア、6分間歩行試験(6-min walk time)の改善にも群間差はなかった。ベースラインの臨床的特徴、心エコーの特徴、治療後の僧帽弁逆流の重症度およびクリップ数で調整した後も結果はほぼ同じだった(全死因死亡またはHFによる入院:第4四分位群44.6% vs. 第1-3四分位群40.3%、調整ハザード比1.23、95%CI 0.60-2.51、P=0.57)。 ■この記事に対する有識者のコメント 渡邊剛 ニューハート・ワタナベ国際病院 院長(心臓血管外科) MitraClipはカテーテルを用い...