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重症COVID-19、血栓症予防強化でICU死亡率低下

2021年5月27日  専門誌ピックアップ

欧州の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第1波でICUに入室した33-85歳の成人重症COVID-19患者852例(男性79%)を対象に、血栓症予防強化(enhanced thromboprophylaxis:ET)戦略の実行率、安全性および転帰(特に出血性合併症およびICU内死亡率)との関連性を後ろ向き多施設共同観察研究で評価した。 患者のBMI中央値は27.7、ICU滞在期間中央値は13日だった。17.1%に血栓塞栓イベントが確認され、ICU内死亡率は39.3%、ET実行率は32.1%だった。ETにICU内死亡率の有意な低下との独立の関連が見られ(対数オッズ0.64、95%CI 0.18-1.1、P=0.0069)、重篤な出血のリスクは上昇しなかった(同0.187、-0.591--0.964、P=0.64)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォーム...