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脳底動脈閉塞、血管内治療が有意差示せず

2021年5月27日  New England Journal of Medicine

脳底動脈閉塞(BAO)に伴う脳梗塞に用いる血管内治療と標準的な内科治療の有効性と安全性を無作為化試験比較。発症後推定6時間以内の患者300例を血管内治療群(154例)と内科治療群(146例)に無作為に割り付けた。主要評価項目は良好な機能転帰とし、90日時の修正ランキン尺度(0-6点で0は障害なし、3は中等度障害、6は死亡)0-3点と定義した。 血管内治療群の78.6%と内科治療群の79.5%に静脈内血栓溶解療法を施行した。発症から血管内治療開始までの時間中央値で4.4時間だった。主要評価項目は、血管内治療群154例中68例(44.2%)、内科治療群146例中55例(37.7%)に発生した(リスク比1.18、95%CI 0.92-1.50)。血管内治療群の4.5%と内科治療群の0.7%に症候性頭蓋内出血が認められ(同6.9、0.9-53.0)、90日死亡率がそれぞれ38.3%と43.2%だった(同0.87、0.68-1.12)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Com...