1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 抗IL-6製剤でCKD患者の高感度CRP最大9割減

抗IL-6製剤でCKD患者の高感度CRP最大9割減

2021年5月28日  Lancet

■この記事に対する実名コメント(コメント全文は下部) ・抗IL-6製剤の今後の臨床転帰に期待 ・「気になる」感染リスク高い患者への抗IL-6製剤 アテローム性動脈硬化リスクの高い患者に用いるインターロイキン6(IL-6)を標的とする完全ヒトモノクローナル抗体ziltivekimabの有効性と安全性を第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(RESCUE試験)。高感度CRP 2mg/L以上で中等症ないし重症の慢性腎臓病(CKD)がある18歳以上の患者264例をziltivekimab 7.5mg、15mg、30mgの3群とプラセボ群に割り付け(各群66例)、24週間にわたって4週に1回皮下投与した。主要評価項目は、ベースラインから12週時の高感度CRP(hs-CRP)変化率のプラセボとの差とした。 その結果、12週時、高感度CRPの中央値がziltivekimab 7.5mg群で77%、同15mg群で同88%、同30mg群で92%、プラセボ群で4%低下した。層別化因子で調整した後の高感度CRP変化率のプラセボ群とのペアワイズ差の中央値は、7.5mg群-66.2%、15mg群-77....