1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 透析患者の炭酸ランタン、炭酸Caと有意差見られず

透析患者の炭酸ランタン、炭酸Caと有意差見られず

2021年5月29日  Journal of the American Medical Association

■この記事に対する実名コメント(コメント全文は下部) ・リン吸着薬の「いい警鐘となるデータ」 ・炭酸La、炭酸Ca報告で理解すべきこと 日本国内の273施設で、血液透析患者の高リン血症治療に用いるカルシウム(Ca)非含有リン吸着薬の炭酸ランタンで炭酸Caと比較して心血管イベントが減少させる効果を非盲検無作為化並行群間比較試験で検討(LANDMARK試験)。高リン血症と1つ以上の血管石灰化危険因子(65歳以上、閉経後、糖尿病あり)がある慢性腎臓病患者を適格とした。主要評価項目は、複合心血管イベント(心血管系死亡、非致命的心筋梗塞または脳卒中、不安定狭心症、一過性脳虚血発作、心不全または心室性不整脈による入院)とした。 無作為化した2309例(年齢中央値69歳、女性40.5%)のうち1851例(80.2%)が試験を完遂した。追跡期間中央値3.16年経過後、炭酸ランタン群1063例中147例、炭酸Ca群の1072例中134例に心血管イベントが発生した100人年当たりの差0.50、95%CI -0.57-1.56、ハザード比1.11、95%CI 0.88-1.41、P=0.37)。全死因死亡(...