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食道がんの術前補助化学放射線療法、OSへの効果は10年持続

2021年5月30日  Journal of Clinical Oncology

切除可能で局所進行の食道または食道胃接合部がん患者366例を対象に術前補助化学放射線療法(NACRT)+手術の長期転帰を手術単独と無作為化試験で比較(CROSS試験)。追跡期間中央値は147カ月だった。 その結果、NACRT実施例の方が手術単独よりも全生存期間(OS)が良好だった(ハザード比0.70、95%CI 0.55-0.89)。NACRTのOSに対する効果に時間依存性はなく(交互作用のP=0.73)、ランドマーク解析で最長10年間の安定した効果が示唆された。10年OSの絶対値は13%だった(38% vs. 25%)。NACRTによって食道がんによる死亡リスクが低下した(ハザード比0.60、95%CI 0.46-0.80)。孤立性局所領域再発(同0.40、0.21-0.72)および同時性局所領域+遠隔再発(同0.43、0.26-0.72)に対するNACRTの明らかな効果が認められたが、孤立性遠隔再発に対する効果(同0.76、0.52-1.13)は同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿...