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統合失調症患者の自殺リスク、若年成人が最も高い

2021年6月2日  JAMA Psychiatry

米メディケアを受給する統合失調症患者の全国縦断的コホート5件(66万8836例、男性52.5%)を対象に、統合失調症成人患者に見られる生涯自殺リスクの特徴を後ろ向きコホート研究で検討した。生涯自殺死亡率と自殺の標準化死亡比(SMR)を米国人一般集団と比較した。 その結果、10万人年当たりの総自殺死亡率は74.00で一般集団の4.5倍高く(SMR 4.54、95%CI 4.35-4.73)、男性は88.96、女性は56.33で、それぞれ一般集団の3.4倍(SMR 3.39、同3.22-3.57)、8.2倍(SMR 8.16、同7.60-8.75)高かった。男性(調整ハザード比1.44、同1.29-1.61)や、抑うつ障害(同1.32、1.17-1.50)、不安障害(同1.15、1.02-1.30)、薬物使用障害(同1.55、1.36-1.76)、睡眠障害(1.22、1.07-1.39)、自殺念慮(同1.41、1.22-1.63)、自殺企図または自傷(同2.48、2.06-2.98)がある患者で自殺率が有意に高かった。 自殺率は年齢とともに低下し、18-34歳で141.95(SMR 10...