脳梗塞の治療1秒遅延で健康寿命2.2時間損失

大血管閉塞（LVO）に伴う脳梗塞患者に用いる血管内血栓除去術（EVT）の開始時間が生存期間に及ぼす影響を無作為化臨床試験7件に参加した個別患者データ（計781例）のメタ解析で検討。最終健常確認から搬入まで（LKWTD）の時間が4時間以内の早期治療患者群406例、4時間超-12時間以内の遅延治療患者群375例の計781例を解析対象とした。 その結果、早期治療群の最終健常確認から治療開始までの時間遅延、早期治療と遅延治療両群の搬入から治療開始までの時間遅延に臨床転帰不良との関連が認められたが、LKWTD時間との関連はなかった。例えば、早期治療群での10分遅延当たりの損失健康寿命は、搬入から穿刺まで（DTP）で1.8カ月、LKWTDで0.0カ月だった（P＜0.001）。1秒遅延による損失健康寿命はDTPで2.2時間、搬入から再灌流までで2.4時間だった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありま...