心臓周囲脂肪が多いと心不全リスク上昇

心臓周囲脂肪体積（PFV）と新規心不全診断との関連を大規模多民族地域参加型前向きコホート研究で検討。MESA（Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis）の心血管疾患既往歴がない参加者6785例（女性3584例、男性3201例）を対象とし、心臓CT検査でPFVを測定した。 その結果、9万686人年（中央値15.7年）で、385例（5.7％、女性164例、男性221例）が新たに心不全の診断を受けた。PFVは女性の方が男性よりも少なかった（69±33cm3 vs. 92±47cm3、P＜0.001）。多変量解析で、PFV 1 SD（42cm3）増加当たりの心不全リスクは、女性（ハザード比1.44、95％CI 1.21-1.71、P＜0.001）の方が男性（同1.13、1.01-1.27、P＝0.03）よりも高かった（交互作用のP＝0.01）。このほか、PFV高値（女性70cm3以上、男性120cm3以上）で男女ともに心不全リスクが上昇した（女性：同2.06、1.48-2.87、P＜0.001、男性：同1.53、1.13-2.07、P＝0.006）。PFV増...