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CNSリンパ腫の移植前処置、チオテパ主体が生存率高い

2021年6月6日  JAMA Oncology

自家造血細胞移植(HCT)を施行した原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫成人患者603例(平均年齢57歳、男性53%)を対象に、最もよく使用されている3通りの前処置レジメンによる転帰を観察コホート研究で比較した。 その結果、BEAM(カルムスチン+エトポシド+シタラビン+メルファラン)コホートの再発リスクが高かった(ハザード比4.34、95%CI 2.45-7.70、P<0.001)。主要評価項目の3年調整後無増悪生存率(PFS)は、BEAMコホート58%に比べ、TBC(チオテパ、ブスルファン、シクロホスファミド)コホート75%、TT-BCNU(チオテパ、カルムスチン)群76%で高かった(P=0.03)。多変量回帰解析では、TBC群に比べTT-BCNU群でHCT後6カ月以降の再発リスクが高く(同1.79、1.07-2.98、P=0.03)、非再発死亡リスクが低かったが(同0.50、0.29-0.87、P=0.01)、全死因死亡リスクは同等だった(同1.54、0.93-2.55、P=0.10)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコ...