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アトピー性皮膚炎、ウパダシチニブ+ステロイドで症状改善

2021年6月7日  Lancet

中等症ないし重症アトピー性皮膚炎の青年と成人患者901例を対象に、ウパダシチニブと副腎皮質ステロイド外用薬(TCS)併用の有効性と安全性を第III相無作為化二重盲検試験で検討した(AD Up試験)。 16週時の湿疹面積・重症度指数75%以上改善(EASI-75)の達成率は、プラセボ+TCS群(26%)と比較すると、ウパダシチニブ15mg+TCS群(65%)、同30mg+TCS群(77%)の方が有意に高かった(2用量ともP<0.0001)。16週時の疾患重症度総合評価(vIGA-AD)で奏効[ベースラインから2段階以上改善で、スコア0点(消失)または1点(ほぼ消失)]の達成率も、プラセボ+TCS群(11%)に比べると、ウパダシチニブ15mg+TCS群(40%)および同30mg+TCS群(59%)の方が有意に高かった(2用量ともP<0.0001)。ウパダシチニブの忍容性は2用量ともに良好だった。主な有害事象は、ざ瘡、鼻咽頭炎などだった。重篤および治験薬中止となる有害事象発生率は2用量群でほぼ同じで、死亡例はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...