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退形成性神経膠腫、テモゾロミド補助療法でOS改善

2021年6月12日  The Lancet Oncology

豪州と欧米の137施設で、1p/19q共欠失がない退形成性神経膠腫の新規診断患者751例を対象に放射線療法+テモゾロミドの効果を検証する無作為化第III相試験(CATNON試験)の2回目の中間解析を実施。患者を放射線療法単独とテモゾロミド同時併用療法、さらにそれぞれに補助療法としてテモゾロミドを追加する計4群に割り付けた。追跡期間中央値は55.7カ月だった。 その結果、全生存期間(OS)中央値はテモゾロミド同時併用ありで66.9カ月、なしで60.4カ月となり(ハザード比0.97、99.1%CI 0.73-1.28、P=0.76)、同時併用の無益性が示されたが、テモゾロミド補助療法ありでは82.3カ月、なしでは46.9カ月(同0.64、95%CI 0.52-0.79、P<0.0001)と補助療法でOSが改善した。グレード3-5の毒性は血液学的なものが最も多く、発生率は放射線療法単独群0%、テモゾロミド同時併用群9%、テモゾロミド補助療法ありの2群15%だった。治療による死亡はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは...