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新規発症ANCA関連血管炎に減量ステロイドが有効

2021年6月12日  Journal of the American Medical Association

日本国内の21施設で、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎に用いる減量グルココルチコイドとリツキシマブの併用と標準的な高用量グルココルチコイドとリツキシマブの併用の有効性および安全性を第IV相非盲検無作為化非劣性試験で比較。新たにANCA関連血管炎の診断を受け、重度糸球体腎炎および肺胞出血がない患者を対象とした。主要評価項目は6カ月時の寛解率(非劣性マージン-20%ポイント)とした。有効性の副次評価項目に8項目、安全性の副次評価項目に6項目(重篤な有害事象、感染症など)を規定した。 140例(年齢中央値73歳、女性81例、57.8%)を無作為化し、134例(95.7%)が試験を完遂した。6カ月時、減量群69例中49例(71.0%)、高用量群65例中45例(69.2%)が寛解を達成した。両群間の治療差は1.8%ポイント(片側97.5%CI -13.7-∞)となり、非劣性を達成した(非劣性のP=0.003)。減量群21件13例(18.8%)、高用量群41件24例(36.9%)に重篤な有害事象が発生した(差-18.1%、95%CI -33.0--3.2、P=0.02)。減量群7件5例(...