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帝王切開後の感染症予防、アジスロマイシン上乗せは有効か

2021年6月13日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

帝王切開術で出産した女性2339例を対象に、標準的抗菌薬予防投与へのアジスロマイシンの上乗せ効果をコホート研究で検討。主要評価項目は子宮内膜炎、創感染、その他の母体感染を含む複合的な術後感染症とし、アジスロマイシン上乗せ導入前後で比較した。 その結果、主要評価項目発生率は上乗せ導入前4.7%、導入後5.3%で(P=0.49)だった。リスク比は未調整で1.13(95%CI 0.78-1.62)、調整後で1.06(同0.74-1.52)と、有意差はなかった。導入後コホートの陣痛または破水から4時間以上経過した女性(リスク比0.88、0.56-1.39、調整後0.82、0.52-1.30)および臨床的絨毛膜炎を伴う女性(同0.37、0.08-1.67、調整後はデータ不足)では統計的非有意の感染率低下傾向が見られた。このほか、陣痛を起こしていない下位集団で、未調整(同1.53、0.86-2.72)および調整後(同リスク比1.48、0.83-2.65)の解析で、主要評価項目発生リスクの統計的非有意な上昇が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿...