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POAGのMicroShunt、線維柱帯切除に比べ1年成功率低い

2021年6月20日  Ophthalmology

原発性開放隅角緑内障(POAG)に対するMicroShuntと線維柱帯切除術の有効性および安全性を比較する2年間の前向き無作為化非劣性試験の1年時の結果を報告。最大耐用量の薬物療法で制御不良な40-85歳の中等症ないし重症POAG患者527例(視野平均偏差-12.34dB)を評価対象とした。 その結果、手術成功(緑内障薬追加せず平均日中眼圧の20%以上低下)の確率は、MicroShunt群で線維柱帯切除術群に比べ低かった(53.9% vs. 72.7%、P<0.01)。平均眼圧は、MicroShunt群でベースラインの21.1±4.9mmHgから1年で14.3±4.3mmHg(低下率29.1%)に、線維柱帯切除術群では21.1±5.0mmHgから11.1±4.3mmHg(同45.4%)に低下し、平均緑内障薬数はそれぞれ3.1±1.0から0.6±1.1、3.0±0.9から0.3±0.9に低下した(いずれもP<0.01)。術後の介入報告率はMicroShunt群40.8%、線維柱帯切除群67.4%(P<0.01)、一過性の低眼圧報告率は49.6%、28.9%(P<0.01)、視力を脅かす...