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HFrEFのomecamtiv、駆出率低いほど効果が高い

2021年6月22日  Journal of the American College of Cardiology

左室駆出率(EF)が35%以下の心不全(HFrEF)患者8256例を対象に心筋ミオシン活性化薬omecamtiv mecarbilを評価したGALACTIC-HF試験で、試験開始時の左室駆出率がomecamtiv mecarbilの効果に及ぼす影響を下位集団解析で検討した。 その結果、左室駆出率が主要複合評価項目(初回心不全イベントまたは心血管死)に対するomecamtiv mecarbilの効果の最も強力な調節因子だった(連続変数としての相互作用のP=0.004)。omecamtiv mecarbil群で試験開始時の左室駆出率が低いほど治療効果が高くなり、左室駆出率が22%以下の最低四分位群(2246例、ハザード比0.83、95%CI 0.73-0.95)の主要複合評価項目発生リスクが33%以上の最高四分位群(1750例、0.99、0.84-1.16)に比べ17%低下した(四分位群の相互作用のP=0.013)。主要複合評価項目リスクの絶対低下度は左室駆出率が低いほど高く、左室駆出率最低四分位群の100人年当たりの発生率は7.4イベント、3年間の治療必要数は11.8だったが、最高四分...