コルチコステロイド静注が必要な生物学的製剤使用歴のある急性重症潰瘍性大腸炎(UC)入院患者を対象に、トファシチニブ投与による大腸切除術回避の可能性を後ろ向き症例対照研究で検討。トファシチニブ投与患者40例と性別および入院日でマッチさせた対照者113例を解析対象とした。 疾患重症度で調整したコックス回帰解析の結果、対照群と比べると、トファシチニブ投与群の90日時大腸切除術リスクが低かった(ハザード比0.28、95%CI 0.10-0.81、P=0.018)。トファシチニブの用量で層別化した解析では、トファシチニブ10mgの1日3回投与で大腸切除の回避効果が見られたが(同0.11、0.02-0.56、P=0.008)、10mgの1日2回投与では有意な効果は見られなかった(同0.66、0.21-2.09、P=0.5)。合併症およびステロイド依存性の発生率は両群同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用さ...
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