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BRCA 1/2変異早期乳がん、術後オラパリブでDFS改善

2021年6月30日  New England Journal of Medicine

BRCA 1/2変異陽性早期乳がんで、PARP阻害薬オラパリブを用いた術後補助療法による再発抑制効果を第III相二重盲検無作為化試験で検討(OlympiA試験)。局所療法と術前または術後化学療法を実施した高リスクのBRCA 1/2変異陽性HER2陰性早期乳がん患者1836例にオラパリブまたはプラセボを1年間投与した。主要評価項目は、無浸潤疾患生存率(iDFS)とした。 中間解析(追跡期間中央値2.5年)の結果、3年iDFSはオラパリブ群85.9%、プラセボ群77.1%だった(浸潤性疾患または死亡のハザード比0.58、99.5%CI 0.41-0.82、P<0.001)。3年無遠隔転移生存率は、それぞれ87.5%、80.4%だった(遠隔転移または死亡のハザード比0.57、99.5%CI 0.39-0.83、P<0.001)。オラパリブ群の方がプラセボ群より死亡が少なかったが(59件 vs. 86件、ハザード比0.68、99%CI 0.44-1.05、P=0.02)、P値の閾値を0.01未満とした中間解析で群間差は有意ではなかった。安全性に関する新たな懸念は認められなかった。 この記事へ...