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スタチンに認知症や認知機能低下との関連示されず

2021年7月2日  Journal of the American College of Cardiology

高齢者のスタチン使用と認知機能低下および認知症発症との関連を検討。アスピリンの1次予防効果を検討する無作為化試験「ASPREE」(Aspirin in Reducing Events in the Elderly)に参加した65歳以上の健康な高齢者1万8846例を4.7年間追跡した。認知症とその細分類(アルツハイマー病の可能性あり、混合型)、軽度認知機能障害(MCI)とその細分類(アルツハイマー病と合致するMCI、その他のMCI)および領域別(全般的認知、記憶、言語・実行機能、精神運動速度、およびこの複合)の認知の変化を評価項目とし、ベースラインのスタチン使用の有無で比較した。 その結果、スタチン不使用と比べると、スタチン使用に認知症、MCI、それぞれの細分類および認知機能スコアの経時的変化との関連は認められなかった(いずれもP>0.05)。いずれの評価項目にも、水溶性スタチン使用と脂溶性スタチン使用による差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Co...