10代の大麻使用で前頭前皮質が菲薄化

欧州のIMAGENコホート研究に参加した青年を対象に、MRIを用いて評価した大脳皮質厚の発達と大麻使用の関連を検討。調査開始時に大麻使用歴がなかった799例を5年後に追跡調査し（調査開始時の平均年齢14.4歳、追跡調査時の平均年齢19.0歳）、MRI 1598件を解析した。 その結果、5年追跡調査時に、大麻使用（0回から40回以上まで）と左前頭前野［ピーク：t785＝－4.87、クラスターサイズ＝1558（頭頂）、P＝1.10×10-6、確率場理論でクラスター補正］および右前頭前野［ピーク：t785＝－4.27、クラスターサイズ＝1551（頭頂）、P＝2.81×10-5、確率場理論でクラスター補正］の皮質厚に負の関連が見られた。5年追跡調査時までの大麻使用と調査開始時の皮質厚に有意な関連は見られず、観察された神経解剖学的な差は大麻使用開始前に生じたものではないことが示唆された。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、...