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サルコペニア合併肝硬変、BCAA併用で筋肉量改善

2021年7月6日  専門誌ピックアップ

サルコペニアを伴う肝硬変患者32例を対象に、分岐鎖アミノ酸(BCAA)補給の筋肉量改善効果を前向き無作為化プラセボ対照試験で検討。BCAA補給群とプラセボ群の試験開始時の患者背景は同等で、両群ともには12週間の栄養および運動介入を受けた。 その結果、BCAA群にのみ治療後の筋肉量の有意な改善が見られた(43.7cm2/m2 vs. 46cm2/m2、P=0.023)。全体で17例(63%)に筋肉量の改善が見られたが、改善の発生率はBCAA群でプラセボ群に比べ高かった(83.3% vs. 46.7%、P=0.056)。12週時に全コホートでLiver Frailty Indexの有意な改善が見られ(4.2 vs. 3.9、P<0.001)、その差はプラセボ群(4.2 vs. 3.8、P<0.001)およびBCAA群(4.2 vs. 3.9、P<0.001)ともに有意だった。治療後にBCAA群でプラセボ群に比べ亜鉛値の増加度が高く(Δ:12.3 vs. 5.5、P=0.026)、アルブミン値の増加度も高い傾向が見られた(同0.19 vs. 0.04、P=0.091)。 この記事への読者の...