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声門下狭窄、薬物療法併用で術後転帰改善せず

2021年7月10日  The Laryngoscope

特発性声門下狭窄(iSGS)患者810例の国際多施設コホートを対象に、内視鏡的拡張術(ED、129例)または薬物療法を併用した内視鏡的切除術(EMRT、143例)による術後転帰への影響を前向きコホート研究で検討した。 その結果、ED群のプロトンポンプ阻害薬(PPI)使用に再発までの期間(ハザード比1.00、95%CI 0.53-1.88、P=0.99)や最大呼気流量(PEF)の12カ月時変化量中央値(12.0L/分 vs. 8.7L/分、P=0.59)への影響はなかったが、臨床的慢性閉塞性肺疾患質問票(CCQ)スコアの12カ月時変化量との関連が認められた(-0.05 vs. -0.50、P=0.04)。吸入コルチコステロイド(ICS)による影響は見られなかった。EMRT群のトリメトプリム/スルファメトキサゾール(TMP-SMX)使用による再発までの期間(ハザード比0.842、95%CI 0.2345-3.023、P=0.79)、12カ月時のPEF(75L/分 vs. 81L/分、P=0.92)、CCQスコア変化(0.20 vs. -0.30、P=0.45)への影響は見られなかった。 ...