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白金製剤抵抗性卵巣がん、アベルマブで転帰改善せず

2021年7月13日  The Lancet Oncology

白金製剤抵抗性または不応性の卵巣がん患者566例を対象に、アベルマブ単独またはアベルマブ+ドキソルビシンリポソーム製剤(PLD)併用のPLD単独に対する優越性を無作為化第III相試験で検討した(JAVELIN Ovarian 200試験)。 その結果、無増悪生存期間中央値はPLD単独群3.5カ月、併用群3.7カ月[PLD単独群に対する層別化後ハザード比0.78、繰り返し信頼区間(93.1%CI) 0.59-1.24、片側のP=0.030]、アベルマブ単独群1.9カ月(同1.68、1.32-2.60、片側のP>0.99)だった。全生存期間中央値は併用群15.7カ月、PLD単独群13.1カ月[同0.89、繰り返し信頼区間(88.85%CI) 0.74-1.24、片側のP=0.21]、アベルマブ単独群11.8カ月(同1.14、0.95-1.58、片側のP=0.83)だった。頻度の高い治療関連有害事象に手掌・足底発赤知覚不全症候群(PLD単独群5%、併用群10%、アベルマブ単独群0%)、発疹(2%、6%、0%)などがあった。PLD単独群とアベルマブ単独群各1例に治療関連有害事象による死亡が確...