RAI治療抵抗性分化型甲状腺がん、カボザンチニブでPFS改善

25カ国164施設で、放射性ヨウ素（RAI）治療抵抗性分化型甲状腺がん（DTC）患者187例を対象に、カボザンチニブの有効性を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討（COSMIC-311試験）。主要評価項目は、無作為化した最初の100例（OITT集団）の客観的奏効率とintention-to-treat（ITT）集団の無増悪生存期間とした。中間解析データカットオフ（2020年8月19日）時点の追跡調査中央値はITT集団6.2カ月、OITT集団8.9ヵ月だった。 OITT集団の客観的奏効率は、カボザンチニブ群で15％（99％CI 5.8-29.3）、プラセボ群で0％（同0-14.8）だった（P＝0.028）が、規定の有意水準（α＝0.01）には満たなかった。中間解析では、ITT集団が無増悪生存期間を達成し、カボザンチニブ（中央値未到達、96％CI 5.7-推定不能）がプラセボ（1.9カ月、同1.8-3.6）と比較して有意な改善を示した（ハザード比0.22、96％CI 0.13-0.36、P＜0.0001）。カボザンチニブ群の57％、プラセボ群の26％にグレード3または4の有害...