COVID-19入院患児の神経疾患合併率は推定3.8%
英国で、小児の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に伴う神経疾患の有病率を全国規模の前向きコホート研究で検討した。 CoroNerve研究グループが開発した通知システムを用いて、2020年4月2日から2021年2月1日の間に、入院時にSARS-CoV-2関連と考えられる神経疾患または精神疾患がある18歳未満の患者52例[女児42%、年齢中央値9歳(範囲1-17歳)]を特定した。イングランドでは18歳未満のCOVID-19患者1334例のうち51例で、推定有病率は3.8%だった。この52例を神経症状がある小児炎症性多系統症候群[PIMS-TS群、25例(48%)]と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による1次性神経疾患群[非PIMS-TS群、27例(52%)]に分類した。 非PIMS-TS群の診断の内訳は、てんかん重積状態7例、脳炎5例、ギラン・バレー症候群5例、急性脱髄性症候群3例などだった。非PIMS-TS群と比べると、PIMS-TS群の方が複数の症状を合併した症例が多く、脳症(88%)、末梢神経系合併症(40%)、行動変化(36%)、診察時の幻覚(24%)が見ら...
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