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世界の小児定期予防接種率は2010年以降横ばい

2021年7月26日  Lancet

世界の疾病負担研究2020(GBD 2020, Release 1)のデータを用いて、204の国と地域の小児の定期予防接種のワクチン接種率を推定。ワクチン接種率および無接種小児[ジフテリア・破傷風・百日咳(DTP)ワクチンを1回も接種していない小児と定義]の数の世界的および地域的傾向を解析した。 その結果、1980-2019年でDTP 3回接種率(1980年:39.9%、2019年:81.6%)および麻疹含有ワクチン1回接種(MCV1)率(1980年:38.5%、2019年:83.6%)は2倍超となった。ポリオワクチン3回接種(Pol3)率も、1980年の42.6%から2019年の79.8%へ上昇した。世界の無接種小児数は1980年から2019年の間に約75%減少した。しかし、2010年以降の世界のワクチン接種率はおおむね横ばいとなり、94の国と地域ではDTP 3回接種率の低下が記録された。2019年に世界ワクチン行動計画(GVAP)目標の接種率90%以上を達成したのは11の国と地域のみだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただく...