前立腺がん、カバジタキセルで有効性転帰改善
2021年8月2日
European Urology
転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)高齢(70歳以上)患者135例と若年患者120例を対象に、カバジタキセルとアビラテロンまたはエンザルタミドの有効性と安全性を無作為化比較試験で比較(CARD試験)。主要評価項目はX線画像上の無増悪生存期間(rPFS)とした。 その結果、アビラテロン/エンザルタミド群に比べると、カバジタキセル群は、高齢患者[8.2カ月 vs. 4.5カ月、ハザード比:0.58、95%CI 0.38-0.89、P=0.012]、若年患者(同7.4カ月 vs. 3.2カ月、0.47、0.30-0.74、P<0.001)ともに主要評価項目が有意に改善した。カバジタキセル群とアビラテロン/エンザルタミド群の全生存期間中央値は、高齢患者で13.9カ月、9.4カ月(ハザード比0.6、0.41-1.06、P=0.084)、若年患者で13.6カ月、11.8カ月(同0.66、0.41-1.08、P=0.093)だった。グレード3以上の有害事象は高齢者に多かったが、カバジタキセルの安全性は管理可能だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿...
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