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米のオピオイド処方量、同じ医療システム内でも人種差

2021年8月4日  New England Journal of Medicine

米国で、人種の多様性が認められる(黒人患者と白人患者がそれぞれ200人年以上)310の医療システムに属する出来高払い方式メディケア受給者の2016-17年請求データを用いて、人種によるオピオイド処方の差を検証。全国標本(219万7153人年)から無作為に抽出した医療システム標本89万6807人年を解析対象とした。 その結果、医療システム標本のオピオイド処方の年間粗発生率は黒人患者50.2%、白人患者52.2%と差はわずかだったが、モルヒネ当量(MME)で示した平均年間用量はそれぞれ5190MME、8082MMEと黒人患者群の方が36%低かった。各システム内の調整後人種差にもほぼ同じ傾向が見られ、オピオイド処方の年間発生率に差はほとんどなかったが、91%の医療システムでは黒人患者群に比べ白人患者群で平均年間用量が高く、75%の医療システムではその差が15%以上だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用され...