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肺がん患者の認知障害に神経自己抗体が関連

2021年8月6日  JAMA Oncology

肺がん患者167例(年齢中央値66.0歳、男性62.9%)を対象に、神経自己抗体保有率および認知機能との関連を前向き横断研究で検討。認知機能障害の有病率は67.0%だった。 その結果、脳に対する自己抗体の検出率は全体で36.5%、既知の自己抗体19.8%、未知の抗原に対する自己抗体16.8%だった。小細胞肺がん(SCLC)患者の自己抗体陽性群の認知機能障害オッズは陰性群の11倍高く(オッズ比11.0、95%確信区間1.2-103.6)、年齢、性別、神経異常に依存せずにオッズが増加した。非小細胞肺がん(NSCLC)患者では、N-メチル-D-アスパラギン酸受容体を標的とする免疫グロビンA自己抗体陽性者で言語記憶障害オッズが高かった(同182.8、3.1-10,852.4)。未知の抗原に対する自己抗体があると認知機能障害のオッズが上昇した(同2.8、0.6-12.1)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用される...