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世界の新規がん症例の4%が飲酒に起因、適量でもがんリスク

2021年8月6日  The Lancet Oncology

2020年の世界のアルコールに起因するがんの負担を集団対象研究で推定。生涯非飲酒を理論的最小リスクレベル(TMREL)とし、2010年のGlobal Information System on Alcohol and Healthのアルコール消費推定値、世界がん研究基金(WCRF)の相対リスク推定値、2020年の世界のがん死亡率データ(GLOBOCAN2020)などを用いてアルコールに起因する新規がん発症数を算出した。 その結果、2020年の全新規がん症例のうち推定74万1300件(4.1%)が飲酒に起因するものだった。がんの人口寄与割合(PAF)は、北アフリカ(0.3%)と西アジア(0.7%)で低く、東アジア(5.7%)と中・東欧(5.6%)で高かった。アルコールに起因するがんの最大の負担は、大量飲酒[1日当たり60g超、34万6400件(46.7%)]と危険な飲酒[1日当たり20-60g、29万1800件(39.4%)]だった。中等度の飲酒(1日当たり20g未満)は10万3100件(13.9%)、1日当たり10g以下の飲酒は4万1300件のがんに寄与した。 この記事への読者の皆様(...