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高力価免疫グロブリンで先天性CMV感染予防できず

2021年8月8日  New England Journal of Medicine

サイトメガロウイルス(CMV)高力価免疫グロブリンの先天性CMV感染症予防効果を多施設共同二重盲検試験で検討。2012-18年に妊婦20万6082例に対してCMV初感染検査を実施し、妊娠24週以内にCMV初感染の診断を受けた妊婦をCMV高力価免疫グロブリン(100mg/kg)を月1回点滴静注するグループとプラセボを投与するグループに割り付けた。主要評価項目は、先天性CMV感染症、CMV検査を実施しなかった胎児または新生児の死亡の複合とした。 試験は無益性のため早期に中止された。主要評価項目は、高力価免疫グロブリン群(203例)の22.7%、プラセボ群(191例)の19.4%に生じた(相対リスク1.17、95%CI 0.80-1.72、P=0.42)。胎児・新生児の死亡率は高力価免疫グロブリン群4.9%、プラセボ群2.6%(相対リスク1.88、95%CI 0.66-5.41)に、早産は12.2%と8.3%(相対リスク1.47、95%CI 0.81-2.67)、それぞれ10.3%と5.4%(相対リスク1.92、95%CI 0.92-3.99)で出生体重が5パーセンタイル未満だった。高力価免...