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グループ3髄芽腫にカルボプラチン併用が有効

2021年8月9日  JAMA Oncology

高リスク髄芽腫患児を対象に、放射線増感剤にカルボプラチン、アポトーシス促進剤にイソトレチノインを用いた治療強化の効果を第III相無作為化試験で評価。患児261例(年齢中央値8.6歳、男児72%)を36Gyの頭蓋脊髄放射線療法+ビンクリスチン週1回投与でのカルボプラチン併用群と非併用群、さらに維持療法でのイソトレチノイン併用群と非併用群に割り付けた。主要評価項目は無イベント生存率とし、群間比較にログランク検定を用いた。 全体の5年無イベント生存率は62.9%、全生存率は73.4%だった。イソトレチノインの無作為化は無益性のため早期に終了した。5年無イベント生存率は、カルボプラチン併用群66.4%、非併用群59.2%だったが(P=0.11)、分子分類グループ3ではそれぞれ73.2%、53.7%で(P=0.047)、併用の効果が認められた。分子分類別の5年全生存率は(P=0.006)、WNT型で100%、SHH型で53.6%、グループ3で73.7%、グループ4で76.9%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿...